サラダは太る？塩分＆体内浸透圧

ダイエットしていると、ヘルシーで健康的、さらにローカロリーと良い事尽くめのサラダ。しかしサラダは、食べ方次第で太ってしまう食事です。

『それは、ドレッシングが油で出来ているからでしょ？　私はノンオイルドレッシング使ってます』と言う声も聞こえてくるかも。

ノンオイルドレッシングは、油を主体とせずに、酢を使っています。酢を主体に絶妙な味付けをして、ドレッシングを作っています。スーパーで買うとちょこっと高いですよね。脂質カットされていますから、もちろんカロリーもぐっと下がっています。

『カロリーが少ない＝太らない』でしょ？

それは、間違いです。

過剰なエネルギー摂取をする（高カロリー食にする）から太る。これは正解です。しかし、ノンオイルドレッシングの場合、塩分が多く入っています。この塩分が太る原因を作ります。

塩分、つまり塩化ナトリウム（食塩）ですが、これはミネラルの一種でエネルギーはありません。

さて、人間の体は半分以上が水分です。その水分を保つ為に浸透圧として塩分が必要です。健全な食事をしている場合ならば、体重の６割程度が水分になるのですが、塩分を取りすぎるとその浸透圧は変化します。

しかし、過剰摂取された塩分は、カリウムを摂取していればカリウムが塩分と結びついて排出されます。でもカリウムが少なかったり腎臓が弱っていたりすれば、塩分は排出されません。体の中に溜まっていきます。

過剰に溜まった塩分は、体の浸透圧を変えてしまうので、その変化に対応する為に体内の水分量を増やして対応します。つまり、体内の水分量が増える＝太るというわけ。

ノンオイルだからといって油断してドバドバ掛けていると、塩分の取りすぎによって体重が増加してしまう恐れがあるので、塩分取りすぎには注意しましょう。

１日の摂取目標は、10gにしましょう。
（本当に健康な体の場合、15g摂取しても余分な塩分は排出されると言われていますが・・・）

サラダは、健康的な食べ物なので食べちゃいけないわけではありません。ドレッシングを多く摂取しない程度で食べてくださいね。

■追記-浸透圧
川魚は、いつも水の中にいるので、体内に水が浸入してしまいます。なんとか川の水に対応した浸透圧を保っているの多くは入ってきませんが、体の塩分が川より高いのでそうなります。
もし川魚を海水に放り込めば、海水のほうが塩分が高いので、体内の水分が抜けてしまい死んでしまいます。

逆に、海の魚が川に入れば、浸透圧によって体内に物凄く多く水分が入り、死んでしまいます。

人間の場合、体液の浸透圧がナトリウムによって変化します。（体内浸透圧）　塩分を取りすぎると、喉が渇きますよね？　これは、過剰摂取された塩分によって、脳内の視床下部より「喉が渇き飲み物が欲しくなる」現象が起こります。必然的に、体内に水分が取り込まれ、体重が増加すると言う訳です。

ノンオイルドレッシングを多くかけてサラダを食べれば、必然的に飲み物が多くなり体重増加になります。